皆さんこんにちは!
今回は中卒の皆様へ向けて、就職に関する記事を書かせていただきました。
私は転職カウンセラーとして数多くの中卒者の就職を支援してきました。
中卒者と関わる中で私が感じたのは、「自分に向いている仕事がわからない」「中卒でつける仕事がわからない」という不安を抱いている方が多いということです。
今回はそのような不安を抱えている方々を対象に記事を書かせていただいておりますので、本記事を通して就職活動に対する不安解消・モチベーションアップに繋げていただきたいと思います。
この記事を読み終えた後、「やりたいことが明確になった!」と思っていただけるようになることをゴールとしています。
皆様の就職活動が実りあるものになることをお祈りすると共に早速本題に入っていきましょう。
本章では、中卒者の実状についての理解を深めていきましょう。
まずは学歴別の正社員就職率をみていきましょう。
15~34歳の学歴別の正社員就職率が以下のように記されています。※1
———————-
中卒:35.4%
高卒:56.3%
高専・短大卒:66.2%
大卒:80.9%
———————-
中卒の正社員率は高卒以上と比べると低いということがわかります。大卒と比較すると、倍以上の方が正社員ということがわかります。
次に、中卒・高卒者を対象にする求人数についてです。※2
———————————
中卒新卒者:1,696 社
高卒新卒者:484,000 社
———————————
中卒と高卒とで応募できる企業数には非常に大きな差があります。
数字だけ見ると、自信がなくなってきそうが、悲観する必要は一切ありません。
中卒で正社員になれている方には共通する特徴があるからです。
それは、「やりたいこと(仕事)が明確になっている」ことと、「自分自身のことをしっかりとアピールできる」ことです。この2点ができれば正社員へなることができます。
やりたいことを見つける為には、そもそも世の中にはどんな仕事があるのか、中卒で就ける仕事を見つける必要があります。まずは中卒からチャレンジ可能な仕事はどのようなお仕事があるかを次章で詳しくみていきましょう!
①対人系の仕事
②技術系の仕事
本章では、中卒からチャレンジできる仕事について、上記の2つにわけてそれぞれ説明していきます。
まず初めにまとめた表をご覧いただいた上で、それぞれの特徴に関してご理解いただくとより分かりやすいかと思います。
– | 営業 | 販売 | 接客 |
---|---|---|---|
難易度 | 高 | 中 | 低 |
専門性・キャリア | ◎ | ◯ | △-◯ |
休み | 土日 | シフト | シフト |
昇格 | 遅い | 早い | 早い |
購買意欲率 | 20% | 60% | 100% |
年収 |
300万円-340万円 + インセンティブ |
一般:280万円 店長:400万円 SV:500万円 |
一般:280万円 店長:400万円 SV:500万円 |
ここからは僕が仕事の説明をしていくよ!
のび太、営業と聞いてどんなイメージを持つかな?
営業かぁ・・・、やったことはないけど
強引にものを売らないといけないっていうイメージかなぁ。
ノルマ到達までひたすら働かされるイメージもあるよ。
営業と聞くとネガティブなイメージが先行しがちだけど
今のび太が言ってくれたイメージは営業のほんの一部の会社のことしか指さないんだ
仕事はイメージで判断するのではなく、正しく理解することが大事だよ
でないと本当に自分に合った仕事は見つからないからね!
そうかぁ。じゃあ正しい営業とは何か教えてくれる?
もちろん!営業といってもいろいろなスタイルがあるから
3種類のスタイルごとに分けて伝えていくよ!
新規営業とは言葉の通り、新規開拓を中心とした営業スタイルのことです。
新たな取引の為、個人宅や企業に向けて取引をしていただく為、商品やサービスの魅力を伝えていきます。
電話での営業や直接企業へ訪問したりと、アプローチ方法は様々あります。
・仕事の結果が評価に影響しやすく、インセンティブ(歩合)が強いところが多い
・精神面・コミュニケーション力を磨ける
・自分次第で結果を変えられる為、結果が出た際のやりがいが大きい
・アポイントに繋がりづらく、断られ続けると精神的に疲れてしまうこともある
・ノルマがある(〇〇件の電話をして〇件の契約をとるまでがんばろう!など)
新規営業に対して既存営業は、既に取引のある顧客に対してアプローチをする営業スタイルです。
既に自社製品(自社サービス)を購入いただいているお客様へ、アフタフォローをしたり、アップグレードの商品が出た際にはお勧めをしたりする手法です。
・既に自社製品・サービスを購入いただいている顧客から感謝されやすい
・アポイントが取りやすくやりがいにつながる
・未経験でも大きなプレッシャーを感じることなく始められる
・ルーティーンワークが多い為、やりがいが感じられにくい面もある
・実力が反映されづらい為、インセンティブ要素が少ない
商品やサービスに興味を持っているお客様が来客(来店)し、営業活動を行います。
インターネットやテレビ、ラジオなどの広告を見て興味を持った方へ具体的なサービスや商品の説明をする営業手法です。
住宅・保険・車などの高単価の商品や、転職・就職アドバイザ−など、人生の転機となる大きな決断の際など「相談」が必要とされる業界・商材が反響営業に多い印象があります。
【メリット】
・既にお客様側が興味を持っているところからのスタートなので、会話がしやすい
・お客様の不安や疑問を解決することができ、介在価値を強く感じられる
・1人1人と深く関わることができ、感謝されやすい
・相手にとって最善の提案をするための豊富な知識が必要(勉強が必要)
・競合他社との差別化が難しい
営業といってもいろいろな種類があるだろう?のび太はどう感じたかな?
どの営業スタイルにもいえることだけど、営業職は売上をつくっていく仕事だから給与が高いんだ
それにコミュニケーション力が身に付くから市場価値が上がるんだよ
コミュニケーションをとらない仕事ってほとんどないからね
営業を1度経験しておくと、汎用性の高いスキルがいろいろ身に付くんだ!
あとは土日休みが多いのも特徴かな。
でもノルマ(目標数値)はあるから、ある程度の忍耐強さは必要だね!
無縁だと思っていた営業職だけど
よく理解したら良いところがいっぱいあるね。
どのスタイルにも魅力は感じたけど・・・・
それでもコミュニケーションが得意とはいえないから
僕はルート営業からスタートしてみたいなぁ
いい考えだね!
ルート営業ならコミュニケーション力が
高くなくても安心してスタートできる仕事だからね!
販売職はその言葉の通り、商品を販売するお仕事です。
反響営業と非常によく似ており、商品の購買意欲があるお客様が来店し、対応を行います。
具体的には、アパレル・雑貨販売・携帯販売などがあります。
役職をあげやすいのが販売系の特徴でマネジメントスキルを早期で身につけていけます。
一般スタッフ(年収280万円程)→店長(400万円程)→SV(500万円程)
営業と大きく異なる点としては、下記の4点です。
・シフト制
・個人売上ではなく、チーム(店舗)での売上の目標がある
・昇格が早い(1年程で役職UPも狙えます)
・店長業務がある(ヒト・モノ・カネ管理)
営業と似ている部分もあるけど、違うところもいくつもあるね!
店長になると、ヒト・モノ・カネ管理をする必要がでてくるからその分キャリアも強くなっていくね!
従業員の研修・採用をしたり、商品の管理、売上管理をするのは簡単じゃないけどやりがいのある仕事だよ!
いきなり難しい仕事ではなくて
最初は一般からスタートして徐々に仕事を覚えていける点は僕にとっては安心!
役職をすぐにあげていけると思うと1日1日の仕事にも身が入りそうだね!
営業は不安だけど、接客より深くコミュニケーションをとりたい
という人は販売職が合っているね!
接客の仕事はお店を訪れたお客様を案内したり直接もてなしたりする仕事です。
接客の仕事は、ほぼ100%購入(利用)されます。
例えば、飲食店やホテルのお仕事が接客の代表例です。
イメージするとわかりやすいですが、飲食店に並んで中に入って食事をしないということはないですよね。ホテルも同じで、予約したホテルに入って利用しないで帰るということはないはずです。
そのように異常事態が発生しない限りは100%利用していただけるのが接客の仕事です。
販売職との共通点としては、昇格が早く、早期にマネジメント経験を積める点、店長以上になるとキャリアが強くなる点、シフト制などの特徴があります。一方で、販売職との違いとしては、お客様との関わり方や、接客は深夜営業のお店がある点などです。
特別なスキルや深い知識は必要なくスタートできますので、簡単な仕事からスタートしたい方や、まずは社会人経験を積みたいと考えている方、おもてなしをしたいというホスピタリティ精神が強い方にはおすすめです。
100%ご利用いただける接客のお仕事は
お客さんが喜んでいただける姿を目の前で見れる喜びがあったり
数多くのお客様と対応するから、いろいろな人と関わりたいという
人には合っているお仕事だね!
特別なスキルがなくても完全未経験で始められて
簡単な業務からスタートできるのも安心だね!
対人系のお仕事おすすめ3選でしたが、いかがでしたでしょうか?
この後から記載させていただくお仕事は技術系のお仕事で、コミュニケーション力よりも技術力をつけたい方、手に職をつけたいと考えている方におすすめです。
技術系のお仕事に関しても表のまとめをご覧いただいた上でそれぞれの特徴に関してご理解いただくとより分かりやすいかと思います。
– | 施工管理 | 機械エンジニア |
---|---|---|
難易度 | 低 | 低 |
専門性・キャリア | ◎ | ◎ |
休み | 土日 | 土日 |
スタート年収 | 380万円前後 | 320万円前後 |
業界平均年収 | 約585万円 | 約490万円 |
ワークライフバランス | △ | ◯ |
やりがい | ◎ | ◯ |
技術系ですが、難易度は低く未経験でもチャレンジ可能です。理由としては建築業界(施工管理)もモノづくり業界(機械エンジニア)も超成長業界だからです。
建築業界ですと、今リニアモーターカーが建設されておりますし、大きな商業施設や観光スポットなども続々と建設されています。
地方活性の為に都会だけでなく、地方にも今後は住宅など建築物が増えていく動きになっております。それだけ伸びていると人手が足りなくなる為、未経験の受け入れも可能になるからくりです。
モノづくり業界に関しても、世の中の機械化は非常に進んでいます。
自動運転してくれる車や、無人レジ、飲食店などではロボットが接客してくれるなど、機械が世の中をより便利に豊かにしてくれている時代です。建築業界と同じように伸びている業界ですが人でが足りていないのが現状です。
未経験受け入れる体制が整っている会社は研修制度も充実しています。
今までは、専門学校へ学費を払って通う必要がありましたが、今はその内容を給与をもらいながら社内研修で学ぶことができるのです。非常にお得に専門知識やスキルを磨ける2つの職種です。
施工管理とは、少し簡単にいうと街づくりの管理をするお仕事です。
建設工事の現場作業員を指揮監督し、工事全体の管理するのが施工管理の主な業務内容になります。
街とは、ビルや住宅、商業施設やスタジアムなどの建物や、駅や道路、観光スポットなどあらゆるものから成り立っています。その街の1つ1つの建設物の工事の指揮監督をしていく仕事で、「地図に残す仕事」とも言われます。
建物を創る際には必ず期限があります。完成日から逆算して、いつまでにどこまでの工事を完成させていれば良いかという進行チェックをしていきます。また予算がオーバーしないように管理もします。
誤解されやすいポイントとしては、自分自身が現場作業員として、工事をすると思われる点です。施工管理はあくまでも管理する仕事ですので、工事の現場作業はすることはありません。
難しく感じますが、しっかりと研修をしてくれる会社が多いですし、最初からいきなり現場の指揮を取ることはなく、上司や先輩についていくところからのスタートですので、安心してスタートできます。
自分自身が指揮監督し、長年かけて出来上がった建物で人々の生活をより豊か、便利に、そして幸せにできるお仕事ですので、非常にやりがいの大きい仕事です。
施工管理は僕たちの生活や暮らしになくてはならない仕事だね。
自分の造った観光スポットでいろいろな人を感動させたり
幸せにできたりできるなんてすごく社会貢献性の高い仕事だね!
スケールの大きい仕事だから
僕にできるかなぁなんて不安に思うところもあるけど、
研修がしっかりしているところが多いなら安心だね。
専門知識も磨けるし
業界平均年収も585万円!
施工管理技士の資格を取ると給与UPができるんだ!
でも建築物のスケジュール管理をする時に天候とかによって
スケジュールが遅くなってしまった時とかは休日出勤することもあるみたい
月に1〜3回ほどは休日出勤がでてくることもあるんだ。
期限がある仕事だから
スケジュールによっては休日も減ってしまうんだね
でもその分は休日出勤手当もついて、お金も稼ぎやすいね!
機械エンジニアのお仕事は、機械の設計から製造までを行う仕事です。
前述しましたように、今世の中は機械無しでは成り立たない世の中になっており、今後も機械化により、人々の生活はより豊かに便利になっていくかと思います。その便利を創っていくものこそが機械エンジニアです。
機械とは具体的にいうと、携帯電話・PC・車・家電製品・ゲーム・ロボットなどを指します。
機械の設計から製造まで多岐にわたる業務内容が存在します。
最近はコンビニでも無人のレジができていたり
人が運転しなくても良い自動運転の車が出てきたりと機械の進歩には驚くよね!
そんな伸びている業界はやはりメリットが多いね!
専門性を磨けて、自分の時間もちゃんと持てるなんてすごく良い職種だね。
最初は転勤が必要だけどブロック内での転勤だし、経験をつけていけば自分で勤務地を選べるなら
早いうちに経験をつけて理想の働き方をしていきたいね!
いろいろな仕事をみてきたけど、どんな職種にもメリットとデメリットがあるんだね。 今の自分の求めてることや、将来ビジョンを見据えて自分にあった仕事が選べたらいいね!
最期までご覧いただきありがとうございました。
本記事では、中卒の方を対象におすすめの職種を説明させていただきました。
なるべく具体的に書かせていただいたつもりですが、やはり文字ですと伝えるにも限度があります。
本記事を通して少しでも興味をもった仕事があった方、もしくはもう少し内容を深く知りたいという方は弊社コーディアルにご登録いただきたいと思います!
弊社は完全未経験者に特化した転職のサポートを行なっています。
中卒の方のサポートも何度もさせていただいておりますので、是非皆様の転職のお手伝いをさせてください。 実際に求人をみて比較検討して、履歴書や職歴書などの書き方サポート、面接の対策など、就職するまでのことはもちろん、就職後のサポートもしっかりさせていただければと思います。
============ コーディアル登録URL ============
==========================================
※1:厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況『現在の就業状況』」参照
※2:令和元年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職・就職内定状況」参照